オーラルフレイル、直訳すると「口腔虚弱」、つまりお口(口腔)の機能が低下してしまうということ。
そもそも口腔にはどんな機能があるでしょうか?
主なものは食べることとしゃべること。難しく言うと、咀嚼、嚥下、構音などです。
これらの機能は、脳卒中や認知症などの病気でも低下しますが、加齢による口の周りの筋肉の力が衰えることでも低下します。
そうなると食べ物がうまく飲み込めない、むせるなどの症状が現れ、飲食物が気管に入ってしまい誤嚥性肺炎を起こすリスクが高くなるので気をつけましょう・・・
というような話を特に最近テレビやら雑誌やらでよく目にします。これは東京新聞の記事。
この誤嚥性肺炎は命取りになる危険性のある疾患なので、それを防ぐために口の周りの筋肉を普段から鍛えて機能低下を予防しましょう!
ということで、いろいろなトレーニング法が紹介されています。
こういったトレーニングはもちろん効果が期待されますが、その前に、虫歯や歯周病をきちんと治療しておくことがまず第一です
それとは別に、ちょっと気になることがあります
・・どうも最近の子供たちは口の周りの筋肉をうまく使えていないのではないか?
健診や治療の際に口を大きく開けられない、長く開いていられない、ぶくぶくうがいができない、などの子供が増えているような気がするのです。
先日学校歯科医として小学校を訪れた際先生に尋ねてみると、最近はガムを噛めない子もいるとのことです。
これは、口の周りの筋肉の衰え以前に、筋肉の使い方がわかっていないのではないかと心配になります
高齢者のトレーニングだけでなく、子供のころからのトレーニングが必要なのかもしれません。